君が代』の旋律の話

今国会で「君が代」法案が提出されるという。歌詞は問題になるが旋律については余り問題にされない。先般紹介した『声明の研究』編集の副産物として紹介する。明治の文明開化で極端に失ったものと逆にそれを失わず逆に西洋に影響したものがある。

前者は古典音楽、後者は絵画等の美術である。また後者の美術分野には岡倉天心という外護者がいたがその天心も音楽は西洋が勝るとベートーベンを好んだという。こんな故もあって日本の古音階は次のことによって、意図的に破壊されていった。内藤孝敏氏は『三つの君が代』のなかで、明治以降の音楽教育を三期に分け、第一期(明治十五年から二十三年)を外国音楽に日本の歌詞をつけた時代「故郷の空」「埴生の宿」「蝶々」等。第二期(明治二十四年から三十四年)を国産奨励時代。「鉄道唱歌」「金太郎」「鳩ぽっぽ」「お正月」等、これらの音階のほとんどは五音音階を採用している。