密教では、大きな災い(厄)は、太陽や月、北斗七星等の星々に影響されていると考えられています。お大師様が請来した曼荼羅にも九星(七曜・九曜)、眷属神、二十八宿星神、十二宮星神等が描かれています。
 真言宗では、これらの星宿のお奉りする秘法で、国や家を護り、人々の平安無事を祈ってきました。
特に、北極星を祀り北斗星に延命長寿を祈る「北斗法」や北斗七星を祀り天変を鎮める「七星如意輪法」等では、北斗七星は如意輪観音様の眷属(家来)とされ、古来から災い除け(厄除)に効く観音様とされてきました。
 厄除けの元祖は、河内の観心寺の如意輪観音様と境内のそれぞれの星塚を供養してまわったことであると言われています。当山にも九曜と二十八宿と地神をあわせた三十八社がまつられています。